有りそうで無かった理想の現実では考えられないような姿が見れます。
サンプルはモザイク加工と画質を下げておりますが本編はモザイク無し高画質となって
おります。

【妄想】逆さ撮りパンチラ071～080の総集編です。


あの日の午後、僕は特に目的もなくショッピングモールの中を歩いていた。湿った夏の光が天井のガラスから差
し込んで、店内の床を優しく照らしていた。人々はそれぞれの物語を胸に抱えながら、まるで何かを確かめるよ
うに商品棚を眺めたり、スマートフォンを操作したりしていた。

最初に僕の視界に現れたのは、白いブラウスに赤いカーディガンを肩に結んだ女性だった。彼女は手に鞄を下げ
て、真っ直ぐ前を見つめていた。まるで声にならない沈黙のなかに立ち尽くしているようだった。何かを言いか
けてやめたような目をしていた。ひとつの選択肢が、ずっと彼女の心の中に残っているのかもしれない。

次に目が合ったのは、文具店のペン売り場で立ち止まっていた彼女だった。「EXITER」と書かれたTシャツを着て
いて、それが彼女の心の一部を象徴しているように見えた。逃げ出したいのか、それとも出口を探しているのか。
ペンを一本、そっと手に取るその仕草は、誰かへの手紙を書くつもりだったのかもしれない。

白いフリルのブラウスを着た女性は、鏡に映る自分の首筋をそっと気にしていた。彼女の持つポーチとスマホに
は、今の彼女と、少し前の彼女が両方詰まっているようだった。彼女の視線の先にはきっと、まだ終わっていない
会話が浮かんでいた。まるで“その日”の続きを誰かに伝えようとしているみたいに。

ピンクのワンピースを着た女性は、歩きながらスマートフォンを見つめていた。その眼差しは、単なる操作とい
うよりも祈りだった。淡い色彩のドレスと、軽やかな足取り。そして画面の向こうにある何か──たとえば「ま
た会いたい」という気持ち──に、そっと触れようとしているようだった。

白黒のしましまスカートの女性は、境界線のような存在だった。無表情でも無関心でもなく、ただ丁寧に今を生
きていた。彼女の中ではいくつかの選択肢が同時に存在し、それらの間を静かに行き来していた。彼女が通る場
所には、少しだけ空気の揺らぎが生まれる。

鏡の前でまつ毛を整えていた女性は、世界のどこかで起こる嵐のことを考えていたように見えた。ほんの数ミリ
のまつ毛の角度が、今日一日の気持ちを左右する──そんな繊細なバランス感覚を、彼女は知っていたのだろう。
手にした袋には、買い物の結果よりも、決意のようなものが入っていた。

白い服を着た女性は、予定調和の中心に立っていた。でも彼女の横顔には、日常からほんのわずかに逸れる願望
が見え隠れしていた。何かを“変えたい”とは言わず、ただ指先にその感覚だけを留めていた。白のなかの白。それ
でも彼女だけが、確かに違う光を持っていた。

そして、シャンパンゴールドのワンピースをまとった女性。彼女はまるで別の街からやってきた人だった。その服
の内側には、まだ見ぬ風景と、遠い記憶が詰まっているようだった。彼女の一挙手一投足が、ひとつの物語のはじ
まりを告げていた。もしも彼女に声をかけられたら、僕はまっすぐに名前を名乗ったかもしれない。

少し先には、赤いベビーカーを押す女性がいた。花柄のワンピースを着て、静かに歩いていた。母としての彼女
は、すでに多くを手放していたが、その分だけ何かを新しく獲得していた。その中には、もう戻らない時間と、
これから積み重ねる無数の瞬間が混ざり合っていた。

最後に僕の視線にふれたのは、ピンクのストラップのバッグをかけた彼女だった。その腕に輝くブレスレット
が、微かに光を弾いた。彼女は目の前の商品よりも、たぶん別のことを考えていた。たとえば、昨日の夢の続き
を今夜こそ見る方法や、それが叶わなかった場合に必要な心の準備など。

枚数：50枚
サイズ：2458x1920(画像によりサイズ違いあり)